データヘルス計画
データヘルス計画とは
データヘルス計画とは、健診・レセプトデータの分析に基づいて保健事業をPDCAサイクルで効果的・効率的に実施するための事業計画です。
これは、健康日本21で打ち出された「1次予防重視」と高齢者の医療の確保に関する法律で規定された「特定健診・特定保健指導」を両輪とし、ICTの進歩(健診・レセプト情報等の電子化と解析技術の進歩)とPDCAサイクル技法をエンジンとして、集団全体に働きかけ全体のリスクの低下を図るポピュレーションアプローチや、危険度がより高い者に対してその危険度を下げるよう働きかけるハイリスクアプローチの両面からなる保健事業をより効果的・効率的に展開するものです。
データヘルス計画で取り組むこと
P(計画)
現状把握に基づき、加入者の健康課題を明確にした上で事業を設計
- 事業の目標達成の成否を図るための評価指標は短期及び長期の視点で設定
- 第2期データヘルス計画では第1期の健保組合及び事業主の取組みを見直し、活用
D(実施)
費用対効果の観点も考慮しつつ、次のような取組みを実施
- 加入者に自らの生活習慣等の問題点を発見し、その改善を促す
(例:健診結果に基づく情報提供・生活習慣等の自己管理ができるツール提供) - 生活習慣病のリスクを改善する
(例:メタボリックシンドローム該当及び予備軍への特定保健指導等) - 生活習慣病の進行及び合併症を抑える
(例:糖尿病の重症化予防事業) - その他、健診・レセプトデータを活用した取組み
(例:健康白書の作成、後発医薬品の使用促進等)
C(評価)
客観的な指標を用いた保健事業の評価
- 計画作成時に設定した評価指標で目標達成の成否を確認
- 達成の成否の背景(成功要因・阻害要因)を探る
A(改善)
評価結果に基づく事業の構成、目標・評価指標、対象・方法等の見直し